私は離婚歴はありますが、独身です。
たまに交際の申し込みを受けることがありますが、ほとんどが、既婚者からのお誘いです。
私の稚拙なブログを読んでくださっているかたは、セミリタイア志願者や、投資信託というカテゴリーから考えると、男性が多いのでしょうか?
まったくわからないのですが、めずらしく独身男性から交際の申し込みを受けた話についてです。(独身ではあるものの、彼女がいます)
男性
どういう男と付き合いたいと思っていますか?
私
そうですね…まずは独身であることはクリアしてほしい条件です。
男性
ほかには?
私
風俗通いをしない人がいいです。
性感染症にかかっておらず、健康であることを望みます。
男性
その2点ですね。
自分は、独身だし、健康で、風俗通いもしておらず、性病にはかかっていません。
2点ともクリアしています。自分でもいいですか?
私
性病のことは知りませんけど、6年だか付き合っている彼女がいますよね?
男性
そうですね。たしかに彼女はいます。
私
大変ありがたいお話ですが、順番としては、その彼女と別れてから、そういうお話になるのではないかと思います。
彼女と別れる予定ですか?
男性
それは難しいです…。
あの、彼女がいるぼくをまるごと受け入れてはくれませんか?
私
えっ??
いや、それはちょっと…。
男性
たとえば、ぼくが河川敷で拾った、ぼろぼろの猫を飼っているとします。
猫には身寄りもない。ぼくが見捨てたら、生きていけない。
そういう猫を飼っているぼくを受け入れることはできますか?
私
そうですね。猫ならばいいですね。
でも、彼女は人間だから、猫とは違うんじゃないですか?
男性
彼女は、河川敷で拾った猫と同じです。
家族もろくな家族がいないし、勤め先も、あなたみたいにしっかりした会社でもない。
ぼくが面倒みてやらないと、生きていけないのです。
彼女というより、家族に近いです。ぼくは見捨てられない。ぼろぼろの猫を世話してるぼくをまるごと受け入れてください。
ぼくはあなたを支えたい。
私
えっ?
では、私は2匹めの猫なんですか?
男性
いや、あなたはぼろぼろの猫ではなく、自立した人間です。
私
その前提を受け入れたわけではなく、疑問に感じる点は多々ありますが、話をすすめるとして、私が人間で、かりに彼女がぼろぼろの猫ということにします。
でも、日本中に、かわいそうなぼろぼろの猫は、彼女のほかにも数えきれないほどいますよね。
また、新しいぼろぼろの猫を見つけたら、どんどんお世話する猫が増えていくのですか?
男性
いや…。自分にも好みがあるので、すべてのぼろぼろの猫を受け入れるわけではないです。
私
こんどは、ぼろぼろの犬と出会ったら、どうするんですか?
男性
それは大丈夫です。犬は拾いません。
もうこれ以上、猫も増やしません。たった一匹のぼろぼろの猫を飼っているぼくを、まるごと受けいれてください。
以下、割愛します。
この男性は、本当にいい人なのです。
怒ったところを見たことがありません。
河川敷で拾ったぼろぼろの猫(彼女)には、6年で、500万円貸してるそうです。
私はその500万円は、絶対に返ってこないと思いますが、いつか返してくれると思う、と言っています。
あまりにも、斬新な申し込みでしたので、ちょっと書いてみました。
この話は、2年前のことで、いまだに男性は彼女と別れていません。
彼女の部屋に行ったことはなく、数年間、彼女とはスキンシップはないそうです。
また、彼女に結婚の申し込みを3回したけれど、断られたそうです。
私は、この彼女は、既婚者なのではないか、と疑っていますが、男性は、疑ってないそうです。