もっとのんびり暮らしたいけど

セミリタイアを夢みて試行錯誤する記録

精神病院の警備員さんのこと

きのうの続きで、親族が入院した病院に、着替えや、差し入れを持っていきました。


知りませんでしたが、措置入院になる人は、意外と、たくさんいるようです。


(というよりも、措置入院になる人を受け入れられる病院が、あまりない、という方が、正しいのかもしれませんが)


親族の場合は、きのう、入院したときに、下着以外のすべてのものを、看護婦さんが回収し、私が持って帰りました。着ていた服とか、靴まですべて渡されました。


自殺の恐れが高いので、ベルトとか、服とか、首をつったりできるものは、身につけさせないということです。


私物は、パンツだけはいて、あとは、病院の服を着せているそうです。


親族は、今は、隔離室という鍵のかかった部屋にいるそうで、医者と看護婦さん以外は、誰とも接触できない状態にあるそうです。


隔離室がどんな部屋かは、見ていませんが、精神病院の様子は、想像より、明るく和やかな感じでした。


明るい色の花や、美しい自然の風景を題材にした大きな絵が、壁にずらりとかけられています。


スタッフさんも、とても感じがよく、にこやかな笑顔で、挨拶してくれます。


病院によっても、違うとは思いますが、入院病棟では、明るい日差しが窓からさしこみ、わりと、状態のよい患者さんが、キャラクターのプリントされたパジャマすがたで、洗濯をしていました。


入院病棟と、エレベーターホールのあいだには、透明なガラスの自動ドアが2枚あり、鍵がかかっていましたが、イメージでいうと、高級老人ホームみたいな感じでした。


(病院の写真をとることは、患者さんのプライバシーの観点から、当然のことですが、禁止になっています。)


差し入れを届けた私が、病院の出入り口に近いところにいた警備員さんに駅までの近道を聞くと、おどろくほど、懇切丁寧に教えてくれました。


にもかかわらず、方向音痴の私は、違う方向に歩きはじめたのですが、なんとびっくり!


病院の中にいた、その警備員さんが、50メートルくらい走って私を追いかけてきて、正しい道はあちらですよ、と、わざわざ教えに来てくれたのです。しかも素敵なスマイルで!


警備員さん、ありがとうございました。f:id:melongum:20220121210924j:plain